誤解されていることの多いスキンケア

私のクリニックには、日々、肌に悩みを抱えた女性の患者さんがいらっしゃいます。

なかでも最近とくに多く相談を受ける悩みは、「肌あれ」「シミやシワなどのエイジング」、そして「毛穴」。

みなさん、自分の肌のことをとても気にしています。

ところが、そんな関心の高い肌についてカン違いしている人がじつに多いのです。

スキンケアや化粧品の情報は、テレビ番組やCM、雑誌、インターネットなどによって日々大量に発信されています。

次から次へと出てくる新商品や情報に目移りして、何が正しいのかわからなくなってしまっているのでしょう。

たとえば、洗顔ひとつにしてみても、しっかり洗ったほうがよいとか、あまり洗わないほうがよいとか、相反する情報が流れています。

あいまいな知識のままでは、どちらも正しいように思えてきて迷ってしまいます。

でも、科学的に考えれば真実はひとつ。

正しい知識をもてば、あふれる情報に惑わされることもなくなるはずです。

美肌は自分で毎日大切に育てていくもの

「美しい肌を手に入れたい」という気持ちは、だれでも同じでしょう。

でも、スキンケアに時間やお金ばかりかけても、方向性が間違っていれば、逆に肌を傷めてしまうこともあるのです。

やみくもにいろいろなものを試す前に、まずは知識を身につけましょう。

肌は一生つきあい、自分自身で育てていくもの。

肌のしくみ、自分の肌につける化粧品の成分、その化粧品が、肌のどの部分にどのように効くか…。

そういった少しむずかしいと思うようなことも積極的に知り、毎日肌を気にかけ、肌の調子に合わせてスキンケアを調整してみてください。

肌は気にかけた分だけ、きっと応えてくれるはずです。

肌老化は生まれたときから始まる!?

「肌老化は何歳から始まる?」とよくいわれますが、ある意味で生まれたときから始まっているともいえます。

まず、肌の水分量は、生まれてから減っていく一方です。

たとえば真皮の場合、赤ちゃんのときには約80%の水分がありますが、20代では約65%にまで減り、その後も滅り続けます。

これは、おもに真皮のヒアルロン酸が減るためです。

肌のうるおいを保つセラミドや、弾力を保つコラーゲンも、年齢とともに減少していきます。

また、紫外線についていえば、多くの人が、10代までに一生に浴びる紫外線の約6割を浴びているともいわれます。

紫外線の影響は、少しずつ蓄積してシミやシワの原因となります。

生まれたときから少しずつ起こっている肌老化。

それが実際目に見えてくるのは、25歳すぎかもしれませんが、見えないところで肌の変化は日々起こっているのです。

このように、加齢にともなう肌の衰えを食い止める対策が「アンチエイジンク」です。

アンチエイジンクを始めるのは早いにこしたことはないのです。