ケア製品を使い肌をきれいにしたい!そう思い様々なケア製品を使っては効果を実感できずにむしろ肌が悪化する。
そんなことを経験した方も少なくはないと思います。
今回はそんな失敗をもうしないように、医薬品との違いや化粧品に隠された危険についても検証しながら書いていこうと思います
 

化粧品は医薬品ではない

百貨店やスーパー、ドラッグストアなどに行くと、化粧品売り場にはさまざまな商品が並んでいます。
みなさんはどのような化粧品をお持ちですか。メイク落とし、洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ファンデーションの下地、ファンデーション、チーク、アイシャドー、アイライン、眉墨など、日頃使われているものはたくさんあると思います。
これらの化粧品を選ぶときに、何を基準にしていますか?
好みのブランド、ファッションリーダーの助言などを参考にする以外に、「美白」という言葉に反応しませんか?
また、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」配合の商品に、注目することが多いのではないでしょうか。
「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」については肌の表面に対する保湿効果はあっても、肌の奥へそれらの成分を届けることはできません。肌の表面から吸収できないからです。
美自についても、それを本当に実現できるのかどうか、疑問を感じざるを得ないといえます。
美白を実現するには、シミの原因となるメラニン色素を生み出す色素細胞にアプローチしなければなりません。
美容液には、色素細胞がメラニン色素を作りにくくするような成分を加えたものもあります。同時に、メラニン色素を身体の外へ排出しやすくするような成分も入っています。

これらの成分に本当に効果があれば、すでに「美白」を誰もが手に入れていることになります。しかし、どんなに一生懸命それらの化粧品を使っても、シミは消えない。そんなときに、「自分に合った化粧品を探すのはたいへん」「早く探さないとシミがますます増えちゃう」などと悩まれるようであれば、化粧品選びを止めていただきたいと思います。
どの化粧品を使用されても「シミは消えない」からです。
化粧品は医薬品ではありません。つまり、化粧品の美白効果は期待できないのです。
効果がはっきりしているのであれば、化粧品ではなく医薬品として承認を受ける必要が
あります。化粧品は医薬品とは違います。

ニキビが悪化!?危険!サリチル酸の脅威

たとえば、ニキビやその跡を改善してくれる化粧品がありますが、その成分を見るとサリチル酸と書いてありました。
サリチル酸は、強い酸性で、肌の表面の角質層を溶かすことができます。皮膚科でもケミカルピーリングという治療で使用しています。
ただし、「皮膚科の治療でも使われているから、その成分が入っている化粧品も効果がある!」と思うのはちょっと待ってください。
治療で使っているものと、化粧品には大きな差があるのですから。
みなさんは、なぜニキビができるかご存知ですか?
肌の表面には毛穴があって、この中には、皮脂を分泌する皮脂腺があります。皮脂は、脂でお肌のうるおいに関係しています。この脂がないと肌は乾燥してバリア機能も破壊されてしまいます。
お肌にとって必要不可欠の脂ですが、この皮脂が大好きな細菌がいるのです。それが「アクネ菌」です。
目には見えませんが、皮脂腺の中にはアクネ菌がすんでいて、皮脂をエサにしています。
通常は、このアクネ菌は悪さをすることはありません。ところが、肌の表面の死んだ細胞や汚れなどで毛穴が詰まると、一気に皮指腺の中でアクネ菌が増殖してしまうのです。それを退治しようと身体の免疫細胞も闘いを挑み、詰まった毛穴の中で大乱闘が繰り広げられるとイメージしてください。
その炎症の結果がニキビです。
ニキビの治療では、詰まった毛穴を開いて増えすぎたアクネ菌を外に出し、炎症を抑えるのが一つの方法です。その毛穴を開くために使われているのが、サリチル酸です。肌の表面を溶かして毛穴を開くのですが、さじ加減を間違えると肌の表面を破壊しすぎてバリア機能も破壊してしまいます。だから専門技術を持った医師が治療を行っているのです。
そんな医師が使用している薬の成分が入った化粧品を使って安全だと思いますか?答えはノーです。
化粧品に含まれるサリチル酸は、皮膚科医が使っている薬の1000分の1~1万分の1程度と、非常に薄められたものです。いわば医薬品とは別のものなのです。
医薬品は、何度も試験を繰り返して効果と人体への影響を証明しなければなりません。
そのために承認されるのに時間がかかります。
しかし、化粧品では、含有される成分の上限を設けることで人体への影響を極力少なくし、臨床試験を行わなくても商品化できるようにしているのです。
つまり、化粧品のサリチル酸は、医薬品として使用されているものよりも効果は薄く、たくさん使用しても肌にあまり影響を与えないものといえます。
化粧品に薬のような効果を求めても仕方がありません。きちんと治療を受けるならば、医療機関を受診してニキビ治療を受ける方が効果的です。

正しい目を持ち、時には捨てる勇気も必要!

化粧品と医薬品は別ものですが、「医療用で使用されている成分」と聞けば、買う側としては、なんとなく安心です。また「美白」と記載されていれば、まるで本当に美白の効果があるように感じられてしまいます。
もちろん、現在使われている化粧品が、ご自身のお肌に合っているものであれば問題はありません。
ただし、中には、広告宣伝文句に惑わされて、逆に肌にダメージを受けるような商品を使っている人もいるので注意が必要です。
化粧品に配合されている成分は、厚生労働省で定められた方法で作られているため、本来は、人体に悪影響を与えるものはありません。

ただし、スギの花粉で花粉症になるように、自然界のものでもアレルギー反応を起こす、あるいは、刺激になるものはあります。ご自身の肌を保護できるような化粧品を選んでいただきたいと思います。
また、使用されていて肌荒れなどを感じたら、「美白」の二文字にこだわることなく使用することを止めてください。
そんな化粧品を使い続けていたら、逆にみなさんの肌に悪影響を与えます。思い切って捨ててしまう勇気も持ってください