きれいな肌を維持できない本当の理由

10代の人の肌と30代、40代の人の肌を比べると、前者の方が肌の弾力やハリがあるのは明らかです。どんなに手入れをしても、40代の人が10代の人と同じ肌の弾力を持つのは不可能ともいえます。
50代や60代の中には、30代や40代に見える人たちもいます。若々しい肌ですが、化粧やファッションでごまかしても、10代には見えません。
細胞の老化は30代以降加速するからです。どんなに細胞の老化を食い止めても、最初の肌にはリセットできないともいえます。
そもそも細胞は、分裂を繰り返して新しいものに置き換わっています。人間の身体が維持されているのは、古い細胞から新しい細胞に置き換わっているからです。
ところが、この細胞分裂がある時期を境に減ってしまう、あるいは、できなくなってしまうのが「老化」です。
新築した家も、何年間かに一度、壁を塗り替えるなどしてリフォームをすると、建物はキレイで機能的に維持されます。しかし、新築の家ではありません。
細胞も、大人になって身体が出来上がったときが新築された状態であり、リフォームをしつつ維持しているのが、細胞分裂により細胞が置き換わっている状態と考えください。
リフォームができているときには、家は維持されているといいましたが、リフォームをし
なくなれば家は荒れ果てて行きます。
一生涯、こまめにリフォームをすることは家に対してならば行えますが、細胞に対してそれをコントロールするのは、今のところ不可能です。不老長寿が実現していないことでもおわかりいただけると思います。

老化の理由として、細胞には、細胞分裂の回数があらかじめプログラムされているという説があります。最終的な回数を迎えると細胞は停止あるいは死んでしまうのです。
また、細胞の中には、設計図ともいえる遺伝子があるのですが、これが傷つくことで、細胞の修復する能力が低下するという説もあります。設計図を失うために、家のリフォームができなくなるといったイメージです。
加えて、設計図が改ざんさんされて、本来望んでいたリフォームではなく、家を破壊するようなことも起こります。それが病気のがんです。
そんな諸説から、一般的に人間の寿命は最高で120歳程度といわれています。
100歳になっても元気な方はいますが、10代と同じ運動能力や身体機能を維持しているわけではありません。
アンチエイジングをしても、高齢になれば若い人と比べて機能が落ちるのは当然です。
肌の細胞も老化するといいましたが、特に注視すべきは色素細胞の減少といえます。
シミの原因となるメラニン色素を生み出す色素細胞は、肌の弾力やハリを保つためになくてはならない存在です。
歳を重ねて、シミだけでなくシワが増えるのは、色素細胞の減少も関係しているのです。
色素細胞の老化も、30代以降に始まります。そして、紫外線や激しい運動などによって、細胞の遺伝子が傷つけられていると、老化のスピードは速くなるのです。
また、生まれ持った遺伝子の要素も老化に関与します。それは家族歴です。ご両親の肌がキレイなお子さんは、その遺伝子を受け継いで肌がキレイなことは考えられます。
もちろん、逆にシワやシミが生じやすいご両親であれば、お子さんも同じようになりやすいのです。
色素細胞を蘇らせるためには、化粧品を塗っても、サプリメントを飲んでもあまり意味はありません。10代の肌を取り戻すことは、日常生活では不可能といえます。

老化を遅らせるには!?今からできる改善策!

では、老化を遅らせるには、どうすればよいと思いますか?
紫外綜に当たらないように引きこもった生活をすればよいのですが、ひきこもると身体の他の細胞への悪影響が生じるため、結局美肌をキープするのは困難です。
つまり、老化から逃れることはできません。
老化した細胞を置き換えるには、再生医療などの最先端の医療技術を活用するしかないかもしれませんが、それも全身の細胞を置き換えられるものではないのです。
10代の肌を維持できないのは、色素細胞の老化といいました。それを食い止めるには、健康を維持するための日常生活の見直しがなによりです。
化粧品やサプリメントを活用するよりも、まずは、生活習慣を見直していただきたいと思います。

色素細胞の老化は目で見てわかるところで判断できる!?

あくまでも細胞の老化なので本来目で見てわかるようなものではなく、判断しずらいのですが、この色素細胞に関しては別で、実は見た目にも、色素細胞の老化がはっきりとわかる器官があります。
それは髪の毛です。
毛髪は、表皮の下の真皮から皮下組織にかけて長く伸びる毛包で作られ、毛包の底には毛乳頭があります。毛乳頭の上の部分の毛母基の細胞が分裂を繰り返すことで髪の毛は伸びていきます。
そして、髪の毛を黒い色にしているのは、毛母基にある色素細胞です。
毛母基の働きが活発で、色素細胞もしっかり働いていれば、生えてくる髪の毛はしなやかで色も黒々としています。
しかし、30代を過ぎた頃から白髪がチラチラと見え始める人もいます。それは、毛母基の色素細胞の働きが停止しているか、細胞そのものが死滅していることに他ならないのです。
毛髪の色素細胞が減少していれば、肌の色素細胞の減少も始まっていると考えられます。
白髪を染めるだけでなく、肌の保湿や紫外線防止、加えて生活習慣の見直しにより、肌の細胞を保護するように心掛けていただきたいと思います。